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Esperanto-Societo de Ikebukuro 池袋エスペラント会

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c^ieloの部屋
       空の部屋/La c^ambro de C^IELO  

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KSでのささやかな交流      c^iero  en au~gusto, 2002
 8月1日から3日にかけて、千葉県でKS(日韓中青年エスペラントセミナー)が開かれた。

 このKSは毎年日韓中で持ち回りに開催されていて、今回で21回目を迎えた。

 今年は日本から延べ20人程と韓国から10人程の参加を得て開催された。昼はオリエンテーリングや七宝焼、バスケなどを一緒にやり、夕方はみんなでカレーライスを作り、夜はゲームをしたり円座で語り合ったりした。日本人韓国人交えて「だるまさんが転んだ」をしたり、韓国人のKNABOさんが日本人に花札を教えたり……ほほえましい風景があちこちに見られた。

 KSの会場となった施設では、他にもいくつかの少年少女の団体が泊まっていた。この施設では、毎朝“朝の集い”を開き、各団体が自己紹介し合う場を作っていた。その中である学童保育の団体の提案で、参加者全員でゲームをした。音楽に合わせて歌いながら踊ったり走ったりするゲームであった。

 朝の集いの後、食堂での朝食の時間になった。食堂に入ろうとすると、先の学童保育の先生が子供にドスの効いた声で“ボーナンマテーノン”と言い聞かせていた。

  朝食にマーマレードパンを食べていると、幼稚園の先生をしているという韓国人エスペランチストDIAMANTOさんが日本人の一生くんに話しかけているのが聞こえた。「朝にやったゲームの音楽のテープがほしいんだけど、もらえるかしら?」朝のゲームが気に入ったらしい。一生くんは快く学童保育の先生に交渉しに行った。

 その先生は一生くんに「ボーナンマテーノン」と話しかけた。一生君が DIAMANTOさんの頼みを先生にいうと、先生はいそいそと自分の部屋に戻っていった。しばらくして戻ってくると、その手には音楽のテープがあった。そのテープをDIAMANTOさんに快く下さった。

 DIAMANTOさんは喜んだ様子で部屋に戻っていった。数分して食堂に戻ってきた。韓国から持ってきた携帯電話のストラップを手に持っており、それを学童の先生にお返しとしてあげた。学童の先生は立ち上がって「どーだ、これをもらったぞ!」と学童に披露した。学童のみんなは「おおっ!」と歓声をあげていた。

つづく

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